アキュームレーターの機能をご説明します。
往復動ポンプは吸水行程と排水行程が断続的に繰り返されるため吸水行程では瞬間的に水が吐出されない現象が発生します。(脈動現象) 瞬間的な脈動は、回転が低くて1行程当りの吐出量が多いほど脈動が多くなります。 アキュムレータは、この脈動を吸収し、連続的に2次側に高圧水を供給させる働きをします。
ポンプ内の吐出工程により吐出される高圧水が流れる2次側配管系に装備されたアキュムレータ内にも高圧水が流入します。アキュムレータ内のブラダには窒素ガスが封入(ポンプ規定圧の60%)されており、アキュムレータ内に流入した高圧水の圧力によりブラダを圧縮することで1工程のピーク圧近辺の脈動を吸収します。
ポンプ内の吸水工程により2次側配管系の流体の動きが寸断され(慣性流れがないとして)2次側配管内の内圧が下がることで、ブラダ内の封入圧によりブラダが膨張し、次の吐出工程の加圧による吸収に備える状態に復帰します。
※上記(1)、(2)は作動原理説明のため便宜上1連のプランジャ動作工程にて記してあります。
●アキュムレータの封入ガスは自然透過により時間が経過すると封入圧力が減少します。圧力は定期的に点検して下さい。3ヶ月が点検の目安になります。
●3連プランジャーポンプに使用するアキュムレータの封入ガス圧は実際に使用する圧力の60%で設定します。
●ポンプの仕様圧力を変更した場合は、ガス圧の変更も必要になります。
●ガスが抜けた状態でポンプの運転を続けると脈動を吸収しないばかりかプラダ破損の原因になります。